スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

6月, 2013の投稿を表示しています

クーラーが無い店

前略、 夏前の「バレルLIVE」も残すところ2本となった。 池袋バレルハウスは昨年業務用空調機を取っ払った関係で、今年は当然空調が効かない。 空調が効かないので窓を開けて営業をしている。 窓を開けた際の「LIVE」は音が漏れ近所迷惑となる為、 週末に行われている「LIVE」は、勝手ながら涼しくなる時期まで「夏休み」することにした。 再開は10月頃からを予定している。 先日ここでも書いたが、 空調機の代わりとして、工業用大型扇風機を購入し、 その扇風機にスピーカースタンドをジョイントさせるという、 自らのナイスな発想により、 快適な風向きを得ることができたのだった。 偶然なるうれしいドッキング 参照 そして、遂に、 池バ・オリジナル団扇まで登場っ!(非売品) 夏! クーラーは無いけれど、 冷たいビールと「風」はあるっ! 18年目の池袋バレルハウスは、 ひとかわむいて、 まえむいて、 めぇむいて、 てやんでぇちくしょうめぇ、 ってかんじかな・・・。 じゃあの。

りゅうきゅうの夏

"あつめし"とは大分県地方の郷土料理で、愛媛県の"ひゅうがめし"とほぼ同様らしい。 以下"あつめし"wikipediaより抜粋 一仕事終えた 漁師 達が漁で獲れた 魚 を新鮮なうちに捌き、 海水 で洗いそれを一口大に切って 醤油 ・ 酒 ・ 砂糖 を掛け、炊きたてで熱々の丼飯に載せ豪快に混ぜ合わせて食べた海の男のまかない料理である。 これを別名"りゅうきゅう"と呼ぶのは、琉球の漁師から伝えられたとのこと。 これが伝えられたのは一体いつ頃かなのか、このような"ヅケ"のルーツは本当に琉球にあるのかどうかは定かではないが・・ 実に「食イマジネーション」をくすぐられるネーミングである。 さて、この"りゅうきゅう"。 基本的な作り方として、「 鮮魚の刺身をみりんと醤油でヅケにし、微塵切りの生姜、擦り ゴマと青ネギで和える」といったものらしい。 日本において刺身をヅケで日持ちさせるのはよく知られている料理方法であるが、 ヅケ+生姜(ショウガオール)+ゴマ(オレイン酸)+ネギ(アリシン) このように"りゅうきゅう"は刺身のヅケにこれらをプラスすることによって、腐りやすい刺身を抗酸化エキスでカヴァーし、腐りにくく変身させてしまったという、仮面ライダーシリーズで言うところの「ストロンガ-」的な? 優れた料理法といえよう。 何せ、これうまい。 最近はこの"りゅうきゅう"で泡盛を飲むのが癖になっている。 「 りゅうきゅう はやはり沖縄だ!だってリューキューだもん!」 と、勝手に決めてしまった俺は、 買ってきた鯵を早速卸し、刺身をヅケにし、ゴマを擦り、生姜ネギを刻みそれらを和えた。 その" りゅうきゅう"の中に、 まずキューリを入れるのであった。 「なんで?って」 リューキューだからですよキューっキューっ。 だって、料理なんてねぇ、人の意見なんかよりもね 「食イマジネーション」 の方が絶対的に大事なんすからねぇ・・・ さてさて、リューキューから伝わったというのを想像妄想想像妄想するとねぇ・・・ やはり島唐辛子と島らっきょうの根も葉も刻み加え、コーレーグースーを数滴

右手が握るモノ②

正広別作 骨透角(サバキ) 刃渡り150mm 検索すると今でも3400円くらいで新品が買えるようであるが、 約18年前にバレル前身の店が新規開店する際に、合羽橋で自ら購入した一本である。 この「サバキ」、主に肉屋などで使用され、骨から肉を切り離す作業に使用される。 よって、バレルにおいては殆どといっていいほど使ったことがないのである。 その当時、何を粋がってこの「サバキ」を購入したのかは全く思い出せない。 俺にとって、実に不思議な包丁である。 2年ほど前、すっかり錆びてしまっていたこの「サバキ」を発見し、研ぎに出したのが最初であり、 前回紹介したMISONO牛刀との使用頻度の差はあまりにも違いすぎる。これは差別だ。 かといって丸鶏を買うことなど殆どないしなあ・・ 大体骨付きのお肉は、骨付きで調理する場合の方が多いのでサバキ要らずだしなぁ・・ よし、一丁開き直って、アジ切り包丁として使うか・・・ 悩める包丁よ、お前はどうして欲しいんだい・・・。

右手が握るモノ①

右利きである。 右手が握る商売道具、それは包丁である。 タマにはここで商売道具をちょっとづつ紹介してみようと思う。 「ミソノ・スウェーデン鋼 牛刀」 俺が手に入れた包丁の中でもっとも古い包丁であるが、全く使わずにしまったまま忘れ去っていた包丁である。 確か、約26~7年前に神戸で働いていた珈琲店のお下がり品として(勝手に)頂戴した包丁である。 その店では主にサンドイッチなど食パンを切る包丁としてこの"牛刀"を使用していた。 その店は繁盛店で、閉店後毎日包丁を研いでいた。 毎日毎日研ぐ為、包丁は段々とちびていく。 経年による劣化、ちびた包丁では重みも厚みもなくなる為、段々と切りにくくなっていく。 よって、店側は1年に1回新しい包丁を卸すのである。丁度この時期に在籍していた俺は、廃棄する古い包丁をちゃっかり持ち帰ったのであった。これがその包丁という訳だ。(おぼろげな記憶ではあるが・・) 確か元々は刃渡り8寸(24センチ)あった包丁だと思うが、今改めて測ってみると、18.5cmだった。 うーむ・・・ あの頃、神戸の三宮センター街の店で、毎日クソ忙しくサンドイッチを切った包丁・・ 今見ると、この包丁がやけに誇らしく思えてならない。(バレルはクソヒマってか?) この戦友とも呼ぶべき包丁と今夜改めて再会し、思わず一献傾けるのであった。 うーむ・・・ これを機にこの包丁を、もう一度使ってみたくなったなぁ・・ いっその事、"ぺティー・ナイフ"になるまで使うかな・・ だとしたら、 この俺は一体幾つになっているのだろうか? うーむ・・・。

コショウ ダイ

10数年お世話になっている、ときわ通りの酒屋。 そこでよく顔を合わせていた男がまた一人死んだ。 年は40代後半だから俺より少し上。若くして逝ってしまった。 死因は肝硬変だったとのこと。 だみ声と無邪気な笑顔、その顔馴染みの男、名前はKOJYOと名乗っていた。 KOJYOちゃん、ガキ大将を絵に描いたような男だった。 閑話休題 この頃、俺ときたら、 オークションで落札した"出刃包丁"を使いたいが為に、わざわざバイクで築地に出かけることが多くなった。 包丁と魚のことを考えて行く道中(約25分)はあっという間だ。 さて、築地場外には「ブッチーネ」という変わった名前の魚屋がある。 この「ブッチーネ」は山口県(宇部と萩)の物産を扱うアンテナショップなのだ。 宇部市は俺の故郷であり、東京で宇部の魚に会える懐かしさというのは、何ともありがたいものである。 ちなみにブッチーネとは(ぶちいーね、すごくいいね)の略だそうな。 そんな先日、ブッチーネで3kサイズの"コショウダイ"を買ってきた。 こちら によるとコショウダイとは スズキ目スズキ亜科イサキ科コショウダイ属、 黒い斑点がトレード・マークだとな。 俺は山口県で生まれ育ってはいるが、食べたことあるかどうかは定かではないこのコショウダイ。 その大きなコショウダイ3kサイズを購入し、早速自慢の出刃包丁で解体した。 "ウロコ"は素揚げに、 "頭とアラ"は大根と共に煮付けに、 "カマ"は塩焼きに、 "皮"は湯引きにして酢の物に、 "身"は刺身、ムニエル、フライにも。 早速、アラ煮とを食べてみた。 脂はくどく無く、臭みが少ない。 見た目や想像よりも上品な味わいだ。 素麺を浸けて食ったら実に美味かった。 刺身! タイともイサキとも違う、これが実にあっさりしていて、沢山食べても食べ飽きないではないか! プルンコリッとした、この"コショウダイ"実に旨い白身である。 瀬戸内の魚は旨い。 是非一度、オーダーしていただきたいものだ。 「うちの店?」 当店はその辺の居酒屋よりは安全でマシなものを提供している入りにくいと評