先週末に続き、 一昨日はかつて記憶にないほどの大雪となった。 「雪は降るあんたら来ない・・」 もう期待はしていないし、 人間が1週間で変わる筈もなく、 雪かきをしない2丁目池袋の住人たちは相も変わらずであった。 そんな吹雪の真夜中過ぎのこと、 表で「どさっ」という音がしたので出てみると、驚くことに積雪の影響で木が倒れていた。 その木はなんと、大家ファミリーが大切に育てている「キンカンの木」ではないか! しかも道路を塞いでおり迷惑千番!このままではいかん! 俺は早速、閉店した店内でTVをつけたまま温々と転寝している大家を呼び出し、キンカンの倒木及び人馬、車両通行の妨げを知らせ即刻撤去及び復旧作業を行うよう促した。 しかしながら、腰が悪くしかも寝起き状態の店主(大家)はとても作業できる状態ではなく、仕方なく俺と女将と2人で吹雪の中作業を敢行することになった。 だが、足元は積雪の為不安定なうえ倒れたキンカンの木は予想よりも重い。それに重ね枝という枝に棘があるため非常に持ち難い。終に起こすことは諦め俺が引きずって端に寄せることで応急処置を済ませた。 翌日は息子にでも手伝わせたのであろうか、何本か枝が折れたもののキンカンの木は元通りに座っていた。 閉店後、 「雪は降るあんたら来ない・・」 俺は雪かきなんかしないで飲みに行った。