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池袋ガラパゴス

近ごろ励みバロメーターとなっているTANITAの体脂肪計で表示される「体内年齢」の自己記録を更新した。 まあソンなことはさておき… 飲生活は相も変わらずだが、ここのところ食生活が変化してきた。 肉も魚もそんなに欲しくなくなってきたのである。 外食する際は肉類のメニューを見るだけで満足するようになってしまったし、魚は味噌汁の出汁がらのイリコを食って満たされるようになりつつある。 ひょっとしたらこれが「老い」というものの入り口かもしれないが、 ここのところすっかり野菜や海藻、大豆、乾物などを使用した惣菜や発酵食品といった「地味食」に凝ってしまっている。 旬の食材の調達や発酵していく過程に楽しみも興味もあり、そういった仕込みを繰返しているうちに段々とそうなってしまったようだ。 毎年出来が違う命懸けの土用干し「梅干し」 熟成期間の正解を未だ見出だせない「味噌」 一筋縄ではいかない浮気女のような「ぬか漬け」 どうやらこれらの仕込みと出会ってから食生活が変化してきたように思う。 「毎日ぬか床の味をみて旨くなければお客さんからはお金を取れない」 我が「ぬか漬けの師匠」こと板橋区の惣菜屋店主の言葉である。 グルメやら行列は他店にお任せして 俺はそのような店を目指していきたい。 池袋のガラパゴスより

それは他人の空似だったのか

先日携帯端末を紛失した。 珍しく半ズボンを履いてバイク運転中に紛失。紛失した場所は劇場通りと川越街道の交差点辺りと思われる。 早速交番にて遺失届けを出した。そこで遺失受理番号たる紙切れをもらった。 警官曰く、明日以降はこの番号で遺失物照会がどこの交番でもできるとのこと。 それが先週の水曜日である。 さて土曜日、家の近所の交番にて遺失受理番号が書いた紙を見せ遺失物照会をしてもらった。 すると、驚くことに俺の無くした 「白の2つ折りウィルコム端末が池袋警察署の遺失物金庫内に保管してある」 との回答が得られた。 土日は金庫番が休みの為、月曜日以降に取りに行くよう警官に促された。 そして月曜日、俺は池袋警察署へ向かった。 遺失物受付へ行くと 「受理番号は?」 と係りの者に言われたのだが、 それはどうやら交番でもらった「遺失受理番号たる紙切れ」のことではないらしい。 係りの者は 「ワイモバイルから連絡が来るはず、電話会社から受理番号聞いて」 と、これまたワイモバイルの連絡先(しかも有料と書いてある)が書いた紙切れを渡された。電話を持ってないことを告げると係りの者は俺を憐れむかの如く緑色の公衆電話を指差した。 10円玉がないので両替ができないのか婦警に聞くと首を横に振られ仕方なく署内の自販機にて飲みたくもない「不二家ネクター」110円を購入した。 お釣りでワイモバイルのオペレーターと話そう思ったが自動アナウンスが永遠と続き入れた10円玉は次々と落ちて行った。お釣りで得た40円は瞬く間に消費されてしまった。 そこの婦警を睨み付けてもどうにもならないのは解っている。俺は一端外へ出た。 止まらない汗を拭い怒り狂いそうになりつつバイクで西口前のワイモバイルショップへ移動し店員に当たり散らすように尋ねた。 「受理番号は何番?!」 ナイスガイな店員は察してくれた様子でオペレーターへは無料で電話を繋いでもらった。 オペレーター曰く「警察署からは何も情報は無く番号の報告しようがない」という。 ようするに「俺の携帯電話はまだ警察へは届けられてない」ということになる。 ナイスガイは製造番号は解るのでと紙切れにメモしてくれた。 製造番号の紙切れを持って再び池袋警察署に行ったがやはり駄目でワイモバイル側からの連絡を待つよう促されそのまま...

梅干し2015その1

千川のよく行く八百屋にて、 「これなら安く出せるよー持ってってよー」 その瞬間、モモキュンソードの「キュ~ン✖1」があたしの頭に鳴り響いた。 待ちに待った梅干しのシーズン到来である。 今年は白加賀梅の青梅を8kg購入。(¥250/K也) これを粗完熟状態まで待ち、先週中に漬け込んだ。 そして今日の夕方、要町の八百屋でB級品の南高梅(¥200/K)と出会ってしまった。 その瞬間「キュ~ン✖2」があたしの頭に鳴り響いた。 その南高梅をじっくり品定めしていると、八百屋のおじさんがこう言った。 「それより安いのあるよ」 その瞬間「キュ~ン✖3」があたしの頭に鳴り響いた。 もう大当りを引いたも同然ではないか!! そしてその梅の値段を聞いて「極7」の大当りは確定した。 何と、そのB級南高梅は¥500/10K だったのである。 多少の潰れ、シミ、シワ、カビ、未熟、アバタなどはあるにせよ梅干しにするのだから何の問題もないとあたしは群がる町民たちを押し退け即購入した。 万人が美しいと祭り上げるものは皆高いのが世の常である。 「多少の潰れ、シミ、シワ、カビ、未熟、アバタ」 あたしは時としてこのような不細工者たちが好きだ。こやつらを美人梅干しに仕込み、長者たちを「キュ~ン」と言わせてやりたい。 「ひっひっひっ、このアバタ梅娘たちでひと儲けさせてもらうでぇ~ひっひっひっ…」 少し冷える梅雨の夜、女郎宿の性悪女将のような笑い声が池袋にこだました。 (つづく)

ガリ無くなりました

FENDER Blues Junior - Texas red 今から約5~6年前に知人のブルース・ハープ吹きから譲っていただいたチューブギターアンプで、このカラーシリーズのみCelestionR Vintage 30 スピーカーを搭載してあり、小さいくせに渋くかなり生意気なヤツである。 まあ、そんなことは置いといて… 何年か前から「ガリ(という雑音)」が出るようになった。 シールドを差すインプット部分がぐらついているのがこの「ガリ」原因であった。 暫くの間放っておいたのだが本日よく見てみると、インプット部分の受け側をアンプ側に固定する部分のナットのネジ山(説明すんのややこしくてすんまへん)が少々「バカ」になっており固定できなく(できるまで締まらず)グラついて「ガリ」っていた事が判明。 部品の外し方がよく解らないというか、あえて深追いはしないことにした。 何故ならば、こういうのを深追いしてしまって結局修理に出さなければならなくなったという過去のトラウマが俺を立ち止まらせてくれたのである。 ネジ山部分に噛ましてあるワッシャーとナット、このワッシャーを取り除き何ミリか奥のネジ山にナットを噛ませて再び締めてみた。 すると、バカになったネジ山越えて谷越えて~ と応急処置は完了し何とかグラつきは固定できたのであった。 これで「ガリ」が… 「ちきしょうべらんめぇ~! てめえ こんちきしょうめぇ~!  ガリがねぇなんて惚けた寿司屋ぁとっとと店ぇ畳んじまえってんだ、こんこんこんちくしょう! 」 と、前置きが長くなりましたが土曜日のライヴは何とか「ガリ」なしで行けそうやね。(トホホ…) えーと、ここからは読者の皆様に冗談抜きのお願いがございます。 画像も貼り付けておきますが上記故障部分の外し方と部品の名称、またお値段等を知っているという親切な方、 若しくは詳しそうな方をご紹介してくださる方、そのような素晴らしい方々がもしいらっしゃいましたら池袋バレルハウス園山までご一報下さいませ。 どうぞ皆様宜しくお願いします。 店主敬白

27×27×27

「おほん…」 新年を無事迎え、ある決断をしたのでここでも発表しておきましょう。 http://barrelhouseson.blogspot.com/2012/07/blog-post_31 http://barrelhouseson.blogspot.com/2012/10/blog-post_17.html http://barrelhouseson.blogspot.com/2012/11/blog-post_21.html 上に貼り付けたリンクは過去に起こったエアコンのトラブルについて書いたものである。時間と興味のある方は是非ご笑読を。 その後、業者にある程度メンテナンスしてもらった後、新しいエアコンへの買い換えを勧められ見積りを出してもらったのだが、70万円弱だったと記憶している。 まあレッカー代金やら撤去費用やら入れたらそのくらいになるのだろうが、俺は結局買い換えなかった。 金は確かに今も昔も無いが、理由は他にも3つあった。 そのエアコン業者に何となく「けれん味」を感じたから 中国料理店店主ことドケチ大家への抵抗 エアコンなしのドケチ飲み屋を1度やってみたい  冬はガスヒーターがあるので暖かい。問題は夏だ。 電力契約解除後は大型扇風機を導入し(お客さんにはこのわがままな店主に付き合っていただき)2度の夏を越えてきた。 この期間、文句も言わずに足を運んでいただいたお客さん、 あなたたちは共に戦った 「戦友」 です。 さて、「戦友」の方々に朗報です。 お待たせしました、文頭に書いた決断とは、 なんとなんとなんと、 空調機が池袋バレルハウスに帰って来ます。 この度フィーリングが合う業者さんと出会いまして、遂に空調機の導入を決めました。 先日7年のリース契約を済ませ、今月末に工事の日取りも決まりました。 ミュージシャンの皆さん、今年からやっと夏もライヴができます。 思い起こせば、27歳の時にやることになったこの店は今年20年目を迎えます。 20にリース年数の7を足せばこれも「27」しかも今年は平成27年。 27という数字がラッキーなのかアンラッキーなのかは解りませんが、ここであと7年は踏ん張りますので応援してやってください。 7に2を足しゃ9になるが、 開く夢などあるじゃなし、 さあ...

懲りない男の話

懲りない男の話をしよう。 その男は酒に酔うと暴飲暴食を繰り返す癖に悩んでいた。 この自堕落な酒食癖をそろそろ…  いや、今すぐ治したいのである。 2014師走、「今度こそこの自堕落な食生活にピリオドを…」 と呟きながら男は夜空を仰いだ。 男は毎日早くて午前2時、遅くても4時過ぎには閉店する。 男は店内で殆ど何も食べていないときが多く、閉店と同時に空腹を満たしたい欲望にかられ深夜の池袋を徘徊する。 しかし気の利いた定食屋などはとっくに閉まっており選択はかなり限られてくる。 「さて今朝は何処へ行こうか」 男は懲りずに街へ帰っていった。 福新はその昔朝7時までやっていたが現在は3時まで、リンガーハットは4時まで、 と、どちらもゆっくりできない為パス。 グレートインディアで朝カレーというのは余りにもへヴィーなのでパス3、 君塚でうどんを立ち食いするのはこれまた余りにも寂しいのでパス4、 珠寿司で独り寿司というのもなんだか違う気がするパス5。 松島のごはんセットはちょいと悲しすぎてパス6、 近頃混んでる土佐っ子は人気すぎてパス7、 松屋は異空間すぎてパス8。 小次郎ラーメンは昨日行ったのでパス9、松ちゃんラーメンとか日高屋とか吉野家などは過去にトラウマがありオールパスだ。 男は懲りる様子はない。 さて男は「胸焼けローテーション」の店々をぐるりと回ったが何処へも入店せず胃液は逆流寸前であった。ハラヘリもピークはとっくに過ぎている。 もうどこでもええわと男が入店した店は某博多ラーメン店である。 男は餃子をオーダーし、冷えすぎたビールを腐りかけた胃袋に流し込んだ。 餃子が焼けた頃には男の胃の感覚及び満腹中枢は既にアルコールによって麻痺していたのだった。 博多風の豚骨ラーメンには「替え玉」が付き物だ。 既に男は酔っていた。 自らの体の事を労る気などこれっぽっちもない。 男は大食いクイーンよろしく食えもせん替え玉を連呼するのだった。 替え玉3玉食った翌日は「胸焼けローテーション」で紹介した店々の比ではない。 「自分の胃と食道をトイレのシュポシュポで吸い出したい」 そのような衝動に駆られる程の胸焼け状態である。 男は既に46歳であった。 お粥に梅干しの夕食を食べながら自制心のない男は考えていた。 「来年からはギ...

柚子こしょう2014

キンモクセイが香り始める今頃は八百屋さんに青唐辛子が出るのを待っている。 「柚子こしょう」 柚子こしょうを仕込むのは去年から始めた。今月になって去年仕込んだものを味見したのだが味も香りも色も時を経て熟成され変化していた。 梅干し同様、毎年季節を待つ楽しみ、そんな仕込みがまた1つ増えた。 今年は去年の5倍くらいの量を仕込んだ。 「柚子こしょう」の仕込みの要は唐辛子の種を取る作業である。 この作業中は手袋をしてトイレも我慢するのだ。我慢できずにおちんちんやら目をこすると死ぬほど痛い目に合う。そればかりではない作業中何かを触るとそれを経由して人に感染するのでここの読者でおっちょこちょいな人は市販の瓶詰めを購入することを強くオススメする。 さて、青唐辛子はヘタをとりキッチンハサミで縦2つに切り分けたあと種をしごき取るのだが、この際使用する道具としてスタバに常備してある「木のマドラー」が実に丁度よいサイズなのでこれ強くオススメしたい。 「種しごきゾンビ地獄」 地道かつ危険なこの作業を慎重にやり遂げると、後はもう終わったも同然のやっつけ仕事だ。 去年のうちにアクヌキをして凍らせてあった黄柚子の皮を解凍後刻み青唐辛子と共にミキサーにぶちこんで無理やり回す回す回す。 その後すり鉢で擦りながら塩を適量混ぜ入れ保存瓶に入れ冷蔵保存する。 はい出来上がり! こんな我が家の「柚子こしょう」でありますが、 柚子と唐辛子の分量も、塩加減も、 全て適当にやっています。 「え?全然参考にならないって?」 あのね、市販のものより安全で、市販のものより好みの辛さで、 市販のものよりショッパくなければいいんでないですきゃ? そんなもんでしょ「柚子こしょう」なんて。 ロッケンロー !