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懲りない男の話

懲りない男の話をしよう。 その男は酒に酔うと暴飲暴食を繰り返す癖に悩んでいた。 この自堕落な酒食癖をそろそろ…  いや、今すぐ治したいのである。 2014師走、「今度こそこの自堕落な食生活にピリオドを…」 と呟きながら男は夜空を仰いだ。 男は毎日早くて午前2時、遅くても4時過ぎには閉店する。 男は店内で殆ど何も食べていないときが多く、閉店と同時に空腹を満たしたい欲望にかられ深夜の池袋を徘徊する。 しかし気の利いた定食屋などはとっくに閉まっており選択はかなり限られてくる。 「さて今朝は何処へ行こうか」 男は懲りずに街へ帰っていった。 福新はその昔朝7時までやっていたが現在は3時まで、リンガーハットは4時まで、 と、どちらもゆっくりできない為パス。 グレートインディアで朝カレーというのは余りにもへヴィーなのでパス3、 君塚でうどんを立ち食いするのはこれまた余りにも寂しいのでパス4、 珠寿司で独り寿司というのもなんだか違う気がするパス5。 松島のごはんセットはちょいと悲しすぎてパス6、 近頃混んでる土佐っ子は人気すぎてパス7、 松屋は異空間すぎてパス8。 小次郎ラーメンは昨日行ったのでパス9、松ちゃんラーメンとか日高屋とか吉野家などは過去にトラウマがありオールパスだ。 男は懲りる様子はない。 さて男は「胸焼けローテーション」の店々をぐるりと回ったが何処へも入店せず胃液は逆流寸前であった。ハラヘリもピークはとっくに過ぎている。 もうどこでもええわと男が入店した店は某博多ラーメン店である。 男は餃子をオーダーし、冷えすぎたビールを腐りかけた胃袋に流し込んだ。 餃子が焼けた頃には男の胃の感覚及び満腹中枢は既にアルコールによって麻痺していたのだった。 博多風の豚骨ラーメンには「替え玉」が付き物だ。 既に男は酔っていた。 自らの体の事を労る気などこれっぽっちもない。 男は大食いクイーンよろしく食えもせん替え玉を連呼するのだった。 替え玉3玉食った翌日は「胸焼けローテーション」で紹介した店々の比ではない。 「自分の胃と食道をトイレのシュポシュポで吸い出したい」 そのような衝動に駆られる程の胸焼け状態である。 男は既に46歳であった。 お粥に梅干しの夕食を食べながら自制心のない男は考えていた。 「来年からはギ...

柚子こしょう2014

キンモクセイが香り始める今頃は八百屋さんに青唐辛子が出るのを待っている。 「柚子こしょう」 柚子こしょうを仕込むのは去年から始めた。今月になって去年仕込んだものを味見したのだが味も香りも色も時を経て熟成され変化していた。 梅干し同様、毎年季節を待つ楽しみ、そんな仕込みがまた1つ増えた。 今年は去年の5倍くらいの量を仕込んだ。 「柚子こしょう」の仕込みの要は唐辛子の種を取る作業である。 この作業中は手袋をしてトイレも我慢するのだ。我慢できずにおちんちんやら目をこすると死ぬほど痛い目に合う。そればかりではない作業中何かを触るとそれを経由して人に感染するのでここの読者でおっちょこちょいな人は市販の瓶詰めを購入することを強くオススメする。 さて、青唐辛子はヘタをとりキッチンハサミで縦2つに切り分けたあと種をしごき取るのだが、この際使用する道具としてスタバに常備してある「木のマドラー」が実に丁度よいサイズなのでこれ強くオススメしたい。 「種しごきゾンビ地獄」 地道かつ危険なこの作業を慎重にやり遂げると、後はもう終わったも同然のやっつけ仕事だ。 去年のうちにアクヌキをして凍らせてあった黄柚子の皮を解凍後刻み青唐辛子と共にミキサーにぶちこんで無理やり回す回す回す。 その後すり鉢で擦りながら塩を適量混ぜ入れ保存瓶に入れ冷蔵保存する。 はい出来上がり! こんな我が家の「柚子こしょう」でありますが、 柚子と唐辛子の分量も、塩加減も、 全て適当にやっています。 「え?全然参考にならないって?」 あのね、市販のものより安全で、市販のものより好みの辛さで、 市販のものよりショッパくなければいいんでないですきゃ? そんなもんでしょ「柚子こしょう」なんて。 ロッケンロー !

あれから1年

業務用空調機を動かす電力契約を解除した昨年、 あれから1年が過ぎた。 昨年の猛暑に比べると今年は楽に過ごせたようだ。 クーラーなんかもう要らないな、と今年は昨年よりも強く思える。 そう、このオレンジ色の羽の大型扇風機が来たのも昨年だ。 この重量のある扇風機を何とか高い場所に設置できないかと考え、目をつけたスピーカースタンド!! これに扇風機本体が見事にジョイントしたあの時のあの喜びは今でも新鮮に甦ってくる。 ああ、これも昨年から。 ある人の真似をして昨年8月後半から「食日記」を毎日つけている。 毎日自分が何を食べたかを書きなぐっているだけの記録であるが、書いていくとこれがなかなか興味深く、「いくら節約できたか」、また「こんなに贅沢したのか」、やら「アホか俺は..」などなどが一目瞭然でおもしろくこの根気のない俺がまだ続けている。 覚書程度に色々な事をちょこっと書いているのだが、 去年の今頃の項に店員笹木コリーのこともあった。 以下「食日記」より。(1部匿名とする) 9月11日 閉店後、某客とリカーショップ流れ仮眠zzz... 9月12日 朝方 なか卯の朝定280円、昼 小ピザ(パン屋か?)、夜 ムール貝スパゲッティ 9月13日 昼 有楽町高架下タイ飯屋で680円のランチ(多分築地帰り) 夜 仕込みながら野菜煮と白米 閉店後某客とリカーショップへ 9月14日 朝 リカーショップでママにブリトー、若ちゃんにおにぎりとバナナをいただく、夜 ベーコントマトのスパゲッティ、 閉店前にコリー12日に自殺したとの知らせ 9月15日 昼 カレーパン 以下略 尚、記してなかったが葬儀は15日午前行われ参列した。 で翌、16日は店の周年であった。(コンニャロ!!) あれから1年か... 。

梅干し2014

先月末、 とっとと土用干しを終えた「梅干し2014」であるが、 自身、梅干し3度目の挑戦にしてこれまでの最高傑作と自画自賛している。 今回の素材の梅であるが、これは八百屋さんから「サバイバー梅」7キロ1500円という超安値で購入したのだが、仕上がりをみるとこれは多分「南高梅」だと思われる。 八百屋さんの話によると「この梅は収穫後に雨に当たったもの」だそうで確かに見た目はあまりよくなかった。その梅10キロを黄色く(完熟に)なるまで八百屋でキープしてもらっていたのだがいつまでたっても黄色く熟れて来ず、そればかりか痛んだ部分は黒っぽく変色しカビているものもあった。 八百屋さんと俺はその10キロ箱の梅の中から「痛んだ梅」を取り除き、救出され生き残ったこれらが「サバイバー梅」7キロという訳だ。 八百屋さん曰く、 「この状態で漬けてちょっと固くなってもカリカリ梅みたいで旨いよ」 「カリカリ梅もええなあ」 と、俺は「サバイバー梅」を眺めながら「ごくり」生唾をのんだ。 早速この梅を持ち帰り「塩漬け」にした。今回の塩は(多分)伯方の塩を使用した。 通常、梅の全体量の12~13%の塩で漬けるが、今回は着色に※モミシソを使うのでその分の塩分を引き約11%で漬けた。 その後、去年と同様に店の屋上で干したのだが、 「みにくいサバイバー梅」たちは驚くほど見事に干しあがっているではないか! なんと「サバイバー梅」たちときたら2日目の干しでほぼパーフェクトに完成していたのだった。 3日目は夕立ちがくるというので夜干しせず取り込み、無事「梅干し2014」は時短にて終了。 「ほれほれ、どうや?どの子にするんや?」 これがうちの自慢のクチビルたちや。 ちょっとその辺のクチビルとは訳が違うやろ? そらチュ~と吸うてみな解らんやろけどなぁ・・ カリカリ坊主かと思いきや、こんなテンション上がるほどの美人娘たちがいっぱい仕上がった。 現在、俺は嫁に出したくない頑固おやじな気分を嫌というほど味わう日々を過ごしている。 そいから、お客さんには内緒だがのぉ、店では愛の薄れた去年の梅干しを提供しておる。 おっと、余計なことまで言うてしもたわ・・・ この辺で堪忍、堪忍やで、、ま、また来年お会いしましょう! さいなら、さいなら、さいなら、。 ※赤紫蘇を...

出会い系ナットー(納豆売りの唄が聞こえる編)

自分はかつて世界中の豆で納豆を作ろうとしていました。【以下過去ログ参照】 sonblog: 出会い系ナットー 「納豆は大豆にはかなわない」 との自論により「世界征服的納豆計画」は初期段階であきらめてしまったのでした。 それに大豆で自作するにせよ「市販の納豆」には味もコスト的にもかなわないと思います。 「市販の梅干し」みたいに余計で邪魔な添加物が「市販の納豆」に入っているのであれば自分も「そん納豆」を自作しているに違いありませんが、「市販の納豆」たちときたらどれもアッパレじゃん。 sonblog: 出会い系ナットー にも書いた通り、 この雪割納豆を食べた翌日からですよ。 あの自慰行為にも似た「仕込み」という名の炎がめらめらと燃え上がってきたのです。  レシピを検索すると「松前漬け」のようなレシピが多いのですが、自分的にはシンプルに仕込みたいので昆布人参スルメは入れず麹と塩だけで何度か仕込みました。 松前昆布だけを刻み入れ仕込んだこともありますが無くてもいいというか入れないほうが好きです。 食べ方はクラッカーにのせるのも良いですが、刻み海苔又は海苔でくるんで食べるのがお勧めです。 結構日持ちはするものの、減塩で仕込むなら1ヶ月以内に消費したいものです。発酵が進むにつれ段々とスースーしてセメダイン臭がでてきます。 てな訳でございまして2年に渡って仕込んで来ました「こうじ納豆」。 今回は味噌を仕込む要領で納豆をすり鉢で荒く砕き「おろし生姜」を加えて仕込んだのですが、これが大成功でした。 次回は塩辛よろしく加塩仕込みにもトライしたいと思います。 ではご一緒に歌いましょう! 「♪なっとなっとオ~ なっとオ~~!」 つづく 関連ブログ  続・出会い系ナットー

厨房のおばあさん

お客さんからは見えない厨房内でDaiwa社製の業務用冷凍冷蔵庫が今年も頑張っている。 20年目。 人間で言えば80才くらいかもしれないその冷凍冷蔵庫は、今も昔も俺が買い物してきたブツやら仕込んだ食材たちを冷やし続けている。 大袈裟でなく本当に「池袋バレルハウス」を陰ながら支えてきた一番の功労者であることは間違いない。 「ポックリ逝ってしまうのではないか?」 と不安になる季節がとうとう今年もやってきてしまった。 俺も色々な場所の厨房を体験してきたが、ここの厨房は昔からスゴいアレなんですねぇ… ちゅーか、先日ここでも書いた通りリンナイ社製のグリラーを設置したせいで、 我が赤道直下的厨房はですな… 「ゴジラ対キングギドラ」になってしまったのよ。 大変でしょって?  そら大変なんてそんな簡単なもんじゃあないですよ。だって80才のばあさんが死ぬかもしれないんですからね。 そこで俺はね、サキュレーターの「崎田」さんを「礼象子」おばあさんの頭の上に回してやった。少しでも熱気がこもるのを防ぐためにね。 これで少しは元気をつけてくれるといいんだけれど。 この夏は、「礼象子おばあさん」の最期になるかもしれないこの姿をここで書き留めていこうと思う次第でありましてね、 どうかみなさん応援してやってくださいね。 て、なんのこっちゃわからんが…  (つづく)

築地場内にて

築地場内にて商店街のスタンプラリーが今日から始まるという。 スタンプラリー参加店舗で千円以上の買い物または飲食をするとハンコを1個もらえ、期間内にハンコ3個集めると抽選で千円分の買い物券が当たるそうな。 まずはお茶屋で買い物し1個ゲッツ。 そして鰹節屋で2個目ゲッツ。 よしよし、あとはどっかでメシ食って3個やな・・ 午前中にもかかわらず場内は外国人だらけ。しかし群がる店舗は決まっており他の店は空いているのだった。俺は外国人観光客を尻目に某食堂へ着席。 ほお・・ 初来店のその店はラーメンや中華料理色々、和洋定食も充実している。 「冷やし中華」にも引かれたが千円以下なのでパス。(ハンコもらえないからね) バイクなので酒もパス。 で、散々悩んだ挙げ句に何故か「イカのしょうが焼き定食」を注文した。 だが直ぐに後悔した。 他の客のオーダーは次々スピーディーに登場し、皆魅力的に見えるではないか? 豚生姜焼きにカツカレー、あんかけ焼きそばにチャーハン・・ 刺身定などなど・・ さて、「イカのしょうが焼き定食1080円」がきた。 大きなスルメイカが丸ごと醤油焼きにしてあり、それにおろし生姜が添えてある。 それにあさりの味噌汁(あさりは3個だけ)、ちょっとかわいそうなオシンコにちょっとかたい白米。 以上。超シンプルな定食1080円。 なんか想像とは違う居酒屋的なそれに少々がっかりしつつも完食。 そして、なんだか嫌~な予感がしてきた。 そして、その嫌~な予感は前日のダービー同様に的中した。 そうです、その定食屋はスタンプラリー参加店舗ではありませんでした。 目の前というか横っちょにはスタンプラリーのノボリがあったんですけどね・・トホホ。