先輩「おまえか、新入りは」
後輩「すっ・・」
先輩「えらい生白いやっちゃなあ、血になるもの食うてんのか?」
後輩「(首振り)すっ・・」
先輩「ほなあれや、週末ヤカンゲイ会やろか?レバ刺しでも食うて・・」
後輩「(首振り)すっ・・」
先輩「なんやなんや、レバー嫌いなんか?最近のヤカンは根性無いなあ」
後輩「(頷き)すっ・・」
店員「ご注文お願いします」
先輩「俺はちんちんの熱燗おねがい」
後輩「(メニュー指差し)すっ・・」
先輩「なんやそれ?」
後輩「すっ・・」
先輩「何々、カシス・・?」
後輩「すっ・・」
先輩「やかんやかん、そんなん男やかんの頼む酒じゃないでえ」
後輩「すっ?・・・」
先輩「お姉ちゃん、こいつにもちんちんの熱燗おねがい」
後輩「すっ・・・」
先輩「ほらほら、うまいもんやろ?梅雨時にはちべたい冷奴に熱燗がオツなんやで」
後輩「すっ・・」
先輩「ほんでお前つまみ何頼んだんや?」
後輩「すっ・・」
先輩「ええやないか「もずく酢」酒にぴったりすっきりや」
後輩「すっ・・」
先輩「ん?何やあの張り紙は・・」
後輩「すっ?」
先輩「レバ刺しは先月で販売禁止?なにい食中毒防止やと?」
後輩「すっ・・」
先輩「俺は自慢やないが、チンチンとポンポンはタイでもフィリピンでも無事やったんや!」
後輩「ういっすっすっすっ・・」
先輩「お前、何茹でたタコみたいに赤くなって笑てんねん!」
後輩「すっ・・」
先輩「こうなりゃどうしてもレバ刺し食いたいなあ」
後輩「・・・・」
先輩「お姉ちゃん!」
店員「はい」
先輩「何かないかレバ刺しみたいなもんは」
店員「刺身コンニャクはいかかですか?」
先輩「コンニャク?まあええわ、それちょうだい」
後輩「・・・・」
店員「お待たせしました」
先輩「うーん・・確かに食感は似てるような気もせんでもないが・・」
後輩「すっ・・」
先輩「これ、色がなあ・・」
後輩「すっ・・」
先輩「そうや!お前のカシスの中に入れたろ!ぽちゃっ!」
後輩「すっすっすっ!!!」
先輩「ほら苦手克服や!レバ刺しみたいに見えるやろ?ははは!」
後輩「すっ?すっ?」
先輩「お姉ちゃんお姉ちゃん!」
店員「はい」
先輩「ほんまタラレバな注文で悪いけど、もっとレバ刺しみたいなもんないの?」
店員「ちょっと店長に聞いてきます」
後輩「・・・・」
10分後
店員「お待たせしました」
先輩「なんや?これ*チャンジャやないか?」
店員「はいそうです」
先輩「・・・・????」
店員「店長が言うにはタラの肝は冬だそうです」
先輩「それってタラのレバーやん・・」
後輩「すっすっすっ・・・」
完
*チャンジャはタラの胃袋のキムチ
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