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910×910mm

今年は7年に一度の営業許可書の更新である。
保健所の担当者が視察にやってきた。
担当者が7年前とは別の人になっているので、去年OKされたものがNOと言われても仕方がない。
担当者がOKを出さねば営業許可書は更新されないのだから、それに従うしかない。

レストランやBARなどでチェックされるのは大体以下の2点。

  1. 手洗い専用の洗面台を設けなければならない
  2. 厨房(カウンター)と客席の間に可動式の仕切りを設けなければならない(ベニア板でもなんでもよい)

結果、
1はクリアーしたが、2はNGだった。
以前は半自動の簡易ドアがついていたが、何年か前にお客に壊された為取り外し、現在は布で仕切ってある。
「布仕切り」
これでは許可は下りなかった。
丁度よい板状のものなど無い為、仕方なくバイクでホームセンターへ向かった。

カウンター両側に900×900mmの板状のものが必要なので、
黒色のプラスチックダンボールにしようと思ったが、これ1820×910mmもある!
有料でカットしてもらって910×910mmか・・・
「ピッタリサイズやん!」
なんて、喜んでいたのもつかの間・・

「どうやって持って帰るのこれ?」

バイクで”軽くて大きくて薄っぺらいそれら”を持ち帰らなければならないことに気がつき、バイクで来たのを死ぬほど後悔したが後の祭り。

俺は、910×910mmを2枚、左手に抱えて中山道へ出た。
この日は悪いことに強い風が吹いていた。
この春の強風にこれでもかというぐらいにあおられ、
後続車からは散々クラクションを鳴らされまくり・・
おれぁ、断崖絶壁にしがみついているかの如く右手のアクセルを回した・・・
左手の「910×910mm」から手を離せば、そこは奈落の底である!

それはもう・・
歯を食いしばって行く、地獄の道中であった。
本当に「ラッキー」といいましょうか・・・
白バイに会うこともなく、何とか、生還することができたのだった。

その甲斐もあってか?再審査は見事合格した。今週中に新しい許可書を受け取る予定である。

神様、二度とあんなことはしません。

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